
大会長挨拶
日本リハビリテーション看護学会開催にあたって
テーマ「Go for it! リハビリテーション看護は果敢に挑戦する」
NPO法人 日本リハビリテーション看護学会
第37回学術大会
会長 加藤真由美(金沢大学)
この度、日本リハビリテーション看護学会 第37回学術大会を2025年11月1日(土)・2日(日)の日程で、石川県地場産業振興センターで開催させていただくことになりました。メインテーマは、
「Go for it! リハビリテーション看護は果敢に挑戦する」です。
学術大会の趣旨は、参加者の方々がリハビリテーション(以下、リハ)看護の専門性についてあらためて確認していただくこと、また、一般演題から得られたリハ看護師の実践の工夫等や、講演やシンポジウムを通して様々な専門家から得られた知見を、ご自身のケア対象者の方々に活かしていただくことです。活かしていただいた成果は現場に還元されます。これらの流れは、さらにリハ看護の発展へと循環されます。
リハ看護は全ての過程で一貫して、人々の生活の質が保たれる支援をすることを目指しています。しかし、障害をもってしまうと、自分を大切にして生きていく思いをもつことや意欲がもてず、人との交流を自分で制限してしまうことがあり、生活の再構築に至ることが難しくなります。そのため、リハ看護師は人々の思いに寄り添う看護を行っていますが、時には看護実践や多職種との連携で迷うことがあります。
そのため、本学会では次のとおりプログラムを設けています。会長講演では、あらためてリハ看護の専門性や役割について解説と提言を述べます。宮坂道夫 先生(新潟大学)「リハビリテーション看護と「弱さ」へのまなざし」、藤間勝子 先生(国立がん研究センター中央病院アピアランス支援センター)「日常生活を取り戻すためのアピアランス(外見)ケア」、看護師ハンドラーの方から(聖マリアンナ医科大学病院)「きみといっしょなら 勤務犬の寄り添い」、鈴木みずえ先生(浜松医科大学)「パーソン・センタード・ケアによるリハビリテーション看護の推進」、勝木達夫 先生(やわたメディカルセンター)「心疾患マネジメントに果敢に挑戦する回復期リハ看護~正しくリスクとベネフィットを知りExercise Is Medicineを実践するために」、榊原千秋先生((株)プラスぽぽぽ・うんこ文化センターおまかせうんチッチ)「排便ケアからはじめるリカバリーケア」の講演やシンポジウム(「身体拘束最小化」「食事・栄養・嚥下・口腔ケア」)があります。また、近年、自然災害が相次いで発生しています。被災者の方々へのリハ看護に関するシンポジウムに加え、支援する医療者への支援についての講演があります。交流集会も工夫しています。
皆様には是非この学術大会にご参加をいただき、交流・情報共有やネットワークづくりの機会にしていただきたいです。また、にぎやかな大会となり、石川県を元気付けていただきたいです。関係者一同、皆様を心よりお待ちしています。





